ローヤルゼリーの定義
ローヤルゼリーは、ミツバチが女王蜂を生育する際に分泌する物質です。はちみつと違って、糖分が少なく、デセン酸・ビタミンB群・アミノ酸などが豊富に含まれています。
現在、ローヤルゼリーには生ローヤルゼリー・乾燥ローヤルゼリー・調整ローヤルゼリーの3種類が販売されており、それぞれによって定義が定められています。
今回は、ローヤルゼリーの概要と定義について詳しくご紹介してまいります。
ローヤルゼリーの概要
ローヤルゼリーとは
ローヤルゼリーは、ミツバチが女王蜂を生育する際に分泌する物質です。ローヤルゼリーは、ミツバチが食べたはちみつ・花粉などを体内で消化・分解、分泌されたものです。
ローヤルゼリーは、はちみつと違って、糖質が少なく10%程しかありません。そのかわり、デセン酸・ビタミンB群・アミノ酸・ミネラルなどが多く含まれており、手軽に摂取できる健康食品として知られています。
風味は、舌を刺すような酸味や苦味があるのが特徴です。
3種類のローヤルゼリーがある
ローヤルゼリーには、主に生ローヤルゼリー・乾燥ローヤルゼリー・調整ローヤルゼリーの3種類が存在しています。
全国ローヤルゼリー公正取引協議会では、ローヤルゼリーの定義が定められています。ここでは、生・乾燥・調整ローヤルゼリーに含まれている成分や定められている定義についてご紹介します。
生ローヤルゼリーの定義
生ローヤルゼリーとは、72時間以内に採取されたローヤルゼリーをそのまま瓶詰めされたものです。全国ローヤルゼリー公正取引協議会では、含有量が100%であるローヤルゼリーを生ローヤルゼリーと定めています。
生ローヤルゼリーの含有量とは、内容重量のことを指します。全国ローヤルゼリー公正取引協議会では、ローヤルゼリー含有量をグラムやミリグラムで表示するように指定しています。
全国ローヤルゼリー公正取引協議会で定められている、生ローヤルゼリーの含有量は以下の通りです。
成分 | 定められている数値 |
水分 | 63.0%~68.0% |
粗蛋白 | 12.0%~15.5% |
デセン酸 | 1.40%以上 |
酸度 | 32.0ml~53.0ml |
一般生菌数 | 500/g以下 |
大腸菌 | 陰性 |
参考:(株)全国ローヤルゼリー公正取引協議会「公正マークの審査について」
生ローヤルゼリーは、ローヤルゼリー本来の成分を摂取できるメリットがあります。効果を重視したい方は、生ローヤルゼリーがおすすめです。
反面、独特の風味がある・保存が効かない・金属製のスプーンを使用すると成分が酸化する、といったデメリットがあります。
乾燥ローヤルゼリーの定義
乾燥ローヤルゼリーは、生ローヤルゼリーの水分を飛ばして製造されたものです。全国ローヤルゼリー取引協議会では、乾燥ローヤルゼリーは含有量100%のものを乾燥させたものと定義されています。
つまりは、乾燥ローヤルゼリーに保存食や添加物を含めることはできないのです。乾燥ローヤルゼリーは、水分を飛ばす過程で成分が損なわれている可能性があるので、注意が必要です。
全国ローヤルゼリー公正取引協議会では、乾燥ローヤルゼリーの含有量数値に関する定義がされています。全国ローヤルゼリー公正取引協議会で定められている、乾燥ローヤルゼリーの含有量は以下の通りです。
成分 | 定められている数値 |
水分 | 5.0% |
粗蛋白 | 33.0%~47.0% |
デセン酸 | 3.85%以上 |
酸度 | ― |
一般生菌数 | 500/g以下 |
大腸菌 | 陰性 |
参考:(株)全国ローヤルゼリー公正取引協議会「公正マークの審査について」
乾燥ローヤルゼリーのメリットは、飲みやすい・保存期間が長い・外出先でも摂取できることです。反面、水分を飛ばす関係上、生ローヤルゼリーよりも成分が劣るとされています。
調整ローヤルゼリーの定義
調整ローヤルゼリーとは、ローヤルゼリーにはちみつや糖分を加えることで、より飲みやすく加工されたものです。調整ローヤルゼリーは、ローヤルゼリーの含有量が全体の1/6以上あれば良いと定められています。
そのため生・乾燥ローヤルゼリーに比べて、含まれている成分が少ないという特徴があります。全国ローヤルゼリー取引協議会の定義では、調整ローヤルゼリーのデセン酸濃度は、0.21%以上と定められています。
調整ローヤルゼリーでは、コラーゲン・コエンザイムQ10・ヒアルロン酸などローヤルゼリーに含まれていない成分を配合して、販売しているメーカーもあります。
目的に合ったローヤルゼリーを選ぶ
- 詳しい情報
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ローヤルゼリーを選ぶ際には、ご自身の目的に合ったものを選ぶことが重要です。効果や成分を重視したい場合は、生ローヤルゼリーがおすすめです。外出先で手軽に摂取したい方は、乾燥ローヤルゼリーをお選びください。
ローヤルゼリーの風味が苦手・他の食品や成分も一緒に摂取したい方は、調整ローヤルゼリーはいかがでしょうか。
是非、ご自身に合ったローヤルゼリーを選んで摂取されてみてはいかがでしょうか。