プロポリスとローヤルゼリーの違い
プロポリスもローヤルゼリーもミツバチによって生成される健康食品ですが、その中身は大きく異なります。特に、使われる用途・作り方・成分・外見・風味に大きな違いがあるのが特徴です。
今回は、プロポリスとローヤルゼリーの違いについて詳しくご紹介してまいります。
プロポリスとローヤルゼリーの違いをご紹介
プロポリスもローヤルゼリーもミツバチが生成した食品ですが、その中身は全く異なるものです。本来プロポリスは、巣を清潔に保つ・病原菌やウイルスから守るために作られる物質です。一方のローヤルゼリーは、女王蜂を育てるために必要な物質です。
作られ方も多く異なっており、プロポリスは植物や木の樹皮などを噛み砕いて生成しますが、ローヤルゼリーは花粉などをミツバチ体内で消化・分解して、分泌されたものです。
このように、プロポリスとローヤルゼリーは使われる目的や作り方も大きく異なるのです。
その他にも大きく異なる点がありますので、詳しくみてまいりましょう。
プロポリスとローヤルゼリーが違う3つの点
成分
プロポリスとローヤルゼリーは、含まれている成分も大きく異なります。
プロポリスは、樹脂・ワックス・油性物質・花粉といった成分が9割を占めているとされています。さらに細かい微生物質を含めると、300~400種類以上もの成分が含まれています。
一方のローヤルゼリーは、水分65%・タンパク質13%・糖質10%・その他12%という比率になっています。特に、女王蜂を成長されるために必要なビタミンB群・アミノ酸・タンパク質・ミネラルといった成分が多く含まれています。
さらに、ローヤルゼリー特有成分としては、女性ホルモンと同じような働きをするデセン酸や若返り効果がある類パロチンなどが含まれているのも特筆すべき点です。
外見
プロポリスとローヤルゼリーは、外見にも違いがあります。プロポリスの場合は、樹脂や油性成分が多く含まれているために粘り気があるのが特徴です。またはちみつと同じで、採取した植物や木によって色が違うというも特徴といえるでしょう。
ローヤルゼリーはミツバチから分泌された物質で、色も乳白色のクリーム状になっているのが特徴です。
風味
プロポリスは樹脂や樹液から生成されているので、独特の刺激臭や辛味・苦味を感じることがあります。匂いは、松ヤニに近いとされています。
プロポリスは、そのままでは食すことができないので、アルコールで抽出して販売されています。
ローヤルゼリーも独特の酸味や苦味があるのが特徴です。これは、ローヤルゼリーに含まれているデセン酸によるものです。
プロポリスもローヤルゼリーも、少々癖がある食品といえます。
プロポリスとローヤルゼリーの飲み合わせについて
プロポリスもローヤルゼリーも同じミツバチから生成される物質ですが、用途や含まれている成分などの相違点があります。そのため、摂取することで得られる効果も違います。
プロポリスは、殺菌効果や免疫力の向上などが見込まれます。一方のローヤルゼリーは、生活習慣病・疾患の予防や美容効果といった効果が期待できます。
プロポリスとローヤルゼリーは相性の良い食品とされており、同時に摂取するとより高い効果を得ることができます。